FD?SD活動
MENU
FD?SD活動
本学では、開講する授業を改善し、大学全体の教育の質を向上させることを目的として、学期ごとに「授業改善のためのアンケート」を実施しております。令和7年度前期においても、引き続きアンケートはWebでの実施となりました。そのアンケート結果に基づいて、学生から高い評価を得た授業を担当した教員に対して5つのカテゴリ別に表彰することとしました。
令和7年10月27日(月)本学の会議室にて令和7年前期の表彰式を行い、下記の表彰者の内、6名の先生が出席されました。



また、表彰された先生から、「私の授業の取り組みの工夫、心掛けていること」と題し、コメントをいただきました。
表彰者は以下のとおりとなります。(すべて五十音順)
| 「スポーツ科学」 | 石原 一成 非常勤講師 |
|---|---|
| 「英語(Listening&Speaking)3」 | 酒井 恵理子 非常勤講師 |
| 「Teaching English to Children1」 | D.テューバー 准教授 |
| 「演習基礎」 | 永田 靖 教授 |
| 「入門演習1」 | 春口 淳一 准教授 |
| 「マクロ経済学 | 大谷 剛 教授 |
|---|---|
| 「アパレル企画論」 | 竹中 雄一 特任講師 |
| 「情報通信機器」 | 常盤 欣一朗 非常勤講師 |
| 「日本語教育文法」 | 中山 英治 教授 |
| 「合意形成論」 | 波床 正敏 教授 |
| 「マーケティング?リサーチ論」 | 日下 恭輔 講師 |
|---|---|
| 「健康プログラム論」 | 黒瀨 聖司 教授 |
| 「物流論」 | 浜崎 章洋 教授 |
| 「金融論」 | 松本 宗谷 講師 |
| 「建築法規」 | 吉岡 秀周 非常勤講師 |
| 「武道2」 | 内村 直也 准教授 |
|---|---|
| 「トレーニング実習」 | 岸本 恵一 非常勤講師 |
| 「運動プログラム実習(年代?障害別)」 | 小林 実優 非常勤講師 |
| 「サッカー2」 | 佐藤 慶明 准教授 |
| 「器械運動2」 | 正見 こずえ 准教授 |
| 「上級日本語作文1」 | 郷矢 明美 非常勤講師 |
|---|---|
| 「日本事情1」 | 菅 摂子 非常勤講師 |
「スポーツ科学」の授業では、個人および社会における健康問題を理解し、生涯にわたって運動やスポーツに親しむために必要な科学的知識を身につけることを目標としました。その実現に向けて、座学だけでなく、理論と実践を結びつけ、学びを日常生活で活かせるよう工夫しました。こうした取り組みの結果、学生の皆さんはこの学びを「自分に関係するもの」として、主体的かつ意欲的に取り組んでくれました。特に、理論と実践の橋渡しを重視した授業展開が、学生の自律的な成長を後押しできたと感じています。今後も、学生が身につけた知識を実践的なスキルとして活用できるよう、さらに授業の充実に努めていきたいと思います。
英語L&S3は月曜1限でしかも多くが英語に苦手意識を持つ2年生のクラスでした。そのため授業設計は彼らの学習意欲をいかに引き出し維持するかが中心でした。①試験はスモールステップ(全3回実施)で1対1でのスピーキングテストとし、到達点を明確にするため前の週にリハーサルを実施し、試験後その場でスコアシートを基に改善点を確認しました。②英文テキスト?音声の提示と解説はアニメーションレベルまでスライドを用意し短時間で収まるようにしました。③知識構成型ジグソー法によるディスカッション活動を取り入れ、各々が自由に発言できる場を大切にしました。これらが実施可能な授業環境を提供してくださった大学に感謝します。
「Teaching 皇冠即时比分_皇冠体育在线-【官网认证】 to Children 1」では、小学生はどのように外国語を学び、遊びを通して習得できるかを学びます。学生は子ども役と教師役をロールプレイで演じ、歌やゲーム、アクティビティを用いた効果的な指導方法を身につけます。また、授業計画を作成し、フラッシュカードや絵本、ワークシートなどのオリジナル教材を活用して、模擬授業を実施します。
授業開始から10分間は前回の復習の説明にあてます。その後当日の授業内容の概要を10分内で説明します。授業自体はキーワードの説明と関連する内容についても解説し、理解できるように説明しますが、学生の表情を伺って余裕がある場合にはプラスの内容を加えます。しかし、余裕がないようであれば解説した内容をさらに平易な言葉を使い説明を繰り返します。その都度質問等を確認して理解度を深めて行きます。最後に今日のまとめの話をして、次週の授業とのつながりを説明します。教室の空気を絶えず読みながら理解度を高める工夫をしています。
この度の評価対象科目である「入門演習1」は、国際学部において教材やシラバス、評価方法など、6クラス足並みを揃えて開講している授業です。ですから、アンケートの結果に至る多くは、学部の方針に拠るものであり、担当者個人に帰するところではありません。あるいは、偶然受け持つことになった学生との巡りあわせにも恵まれたのでしょう。少人数のクラスですから個々の受講生とのやり取りは、特に細やかにするよう心がけましたが、これもまた学部方針に則ってのことです。なお改善の余地は残すでしょうが、このクラスの在り方が的を得たものであったことが確認できたものとして、以降も自信を持って授業に臨みたいと思います。
良好な就職?進学を実績した経済学部の先輩たちは、優秀な学業成績を実現していたという事実を具体例を交えて説明し、学生の学業へのインセンティブを高めるよう努めている。また、優秀な学業成績を実現するためには、下級生の段階からの継続的な学習が重要であることも事例を交えて説明すると 同時に、それを支援?補完する無料課外講義への参加を呼び掛けたりもしている。換言すると、もし自身が大阪産業大学?経済学部の学生であったとしたら、何をしてもらえれば学習意欲が湧くであろうかと思案しつつ講義を実施している。
ファッションビジネスに深く興味を持たせるために、一方的に聞くだけにならないように、講義を聞いた後、内容からテーマを決め、チームに分かれてディスカッションそして発表をすることを常に行っている。 例えば自分たちがブランドを立ち上げるとしたら「誰に、何を、どのように」提案するのか、各チームでアイデア出し、チームでまとめる、そして人に伝える。 それをみんなで共有して共感してもらう。これを繰り返すことで実務的な能力が付くように心がけています。
この授業に限らず、授業を行う際には、こちらからの一方通行にならないよう注意し、学生と双方向のコミュニケーションを取ることを常に意識しながら授業を進めるようにしています。また、できるだけ学生一人ひとりに気を配り、重要なポイントを説明するごとに学生の理解の様子を確認するよう心がけています。この講義では、特に理解してほしい内容についてバックグラウンドとなる基礎知識も含めてまとめた資料を作成して事前配布し、予習?復習を通して要点を理解する際に資料を役立ててもらえるよう工夫しました。
当該授業では、日本語教師の専門性の観点から日本語の表現や文型、語彙に対する学生の内省力育成に努めています。また、汎用的能力としては「言語化」の能力獲得も重視しています。能動的な学修スタイルの中でそうした力を引き続き指導していきたいと考えております。
大規模インフラ計画を実施に移す際など、合意形成が必要な場合、どのような方法で合意を目指すか、その過程でどのような注意点があるかについて学習する科目である。単なる事例や手法を座学として説明しても身につかないため、毎回,議論のポイントを説明した後、数名単位のグループに対してテーマを与え、議論させた。成績評価は表面的には中間試験と最終レポートを半々としたが、中間試験は論述課題を事前公表した上で持ち込み可としたので、実態は時間内に作成するレポート相当である。また最終レポートに関するテーマは議論に時間を要するものとし、複数回にわたって継続的に議論をさせた。なお、本講義は改組に伴い、令和8年度限りとなる。
この科目で工夫した点は2つあります。第一に、各回の授業で目的および到達目標を学生に示し、授業のポイントや理解すべき点を伝えています。授業後はこれらの観点から学生の到達状況をふりかえり、課題を記録して,次回や次年度の改善につなげています。第二に,レポートにおけるAIの活用です。今年度は試験的に行いました。具体的には、学生が自ら実行可能なリサーチ案を考えるというレポートのために、対話相手としてAIを使用してもらいました。学生の中には実際にリサーチを行ったものが一定数おり、今後のAI活用方法や授業設計そのものを検討する上で有意義な試みになりました。
授業資料はできるだけ視覚的に理解できるように作成し、重要な部分は空白にして、穴埋め方式で行っています。また、授業が一方通行にならないように、WebClassのアンケート機能を活用してリアルタイムでフィードバックしたり、学生自身の健康づくりに活かせるような話題やトレンドを取り入れて、興味を引き付けるような工夫をしています。授業の最後には小テストやミニレポートを行い、学びをアウトプットできるような構成にしており、学生の習熟度に合わせて授業を進めるよう心掛けています。
「金融論」は経済学部の一回生に向けて開講されている科目です。専門性?学術性の高い議論展開に踏み込めない一方で、学生の知的好奇心に応えられる科目となるよう、講義を作りこんでいます。工夫点は二つです。一つ目は、講義全体にストーリー(主人公となる人物?企業)をつけ、物語的に「金融論」の知識が課題解決に役立つさまを感じてもらったことです。二つ目は、講義に対するQ&Aをオンライン上のスプレッドシートで公開し、誰でも見られるようにしたことです。講義全体で210個のQ&Aが集まりました。
「建築法規」の講義は、難解な建築基準法の基本事項について、正しく理解することを目的としています。講義では専門用語や難しい内容も、学生の理解レベルに合わせて噛み砕いて説明し、具体例や図解を活用しイメージしやすい授業を実施し、また一方的な講義にならないよう学生の反応を見ながら、理解度に応じて説明のペースや内容を調整しました。時には、専門分野の最新動向や社会変化を授業に反映させて、実務や現場の事例を取り入れ、実践的な学びを提供しました。これらを心掛けることで、学生が理解しやすく興味を持って学べる授業を目指し、単に知識を伝えるだけでなく、学生の成長を支えるパートナーであることを意識しながら実践いたしました。
私の授業では、学生が思わず笑顔になるような雰囲気づくりを心掛けています。堅苦しい説明ばかりでは眠くなるので、ところどころにユーモアを交えながら、楽しく学べる環境を意識しています。常にわかりやすい指導を心掛け、「なるほど!」と思える瞬間を増やすことを目標としています。また、指導内容は時代や学生の関心に合わせてアップデートし、飽きのこない授業を追求しています。笑いと学びが共存する授業を目指しています。
授業では、学生が主体的に学べる環境づくりを心掛けており、一方的に知識を伝えるのではなく、学生の目を見て対話し、問いかけを通して考えを引き出すよう努めている。また、自らも楽しんで授業に取り組むことで、学ぶ意欲や楽しさが学生に伝わる授業を目指している。
サッカー2においては「基本戦術の理解と実践」をテーマに授業を行っています。実習科目ならではの「チャレンジの賞賛と成功を具現化」することを大切に指導しています。
教職志望の学生と器械運動が得意で本授業を履修する学生、学習意欲や目的が異なる学生がおり、二分するため、双方の履修目的にも柔軟に対応し、充実した授業になるように授業の課題や内容を工夫している。
担当した上級日本語作文では、いわゆる「書く」ことを目的とする作文授業をどのように主体的?協働的な学びに結び付けるか心がけていました。前半は主に知識面の習得でしたが、資料に提示した例文を通して文化の異なる留学生の意見交換の場にもなるよう工夫しました。また小論文?レポート作成では、各自が興味のあるテーマを自由に選び、内容や構成についてスライドを作成し、プレゼンテーションする時間をとりました。プレゼンテーションでの質疑応答と相互評価により、自身の課題や評価の観点に気づきを促し、「書く」ことに少しでも主体的に取り組めるようにしました。
「日本事情」は日本語能力別に分けられていないため、クラス内の能力差が大きいのが特徴です。授業では、2年次以降や卒業後の社会で求められる協働の必要性を確認した上で、毎回グループを変え、協力しながら理解を深める活動を行いました。また、聴解や口頭表現が苦手な学生も多いため、相手の発言を繰り返して確認し、その上で自分の意見を述べるなどの話し合い活動も重ねました。学生のまじめな姿勢に支えられた授業でした。